2020/08/09 23:08
デジタルカメラとフィルムカメラ、車なオートマ(AT)とマニュアル(MT)、音楽のカセットとデジタル、どれもよく比較されがちですが、どちらもメリット、楽しみ方、手軽さも違います。
圧倒的にデジタル化が進んだ時代に、昔のちょっと懐かしいものに目を向けてしまうのも、やはり楽しみがあり、手間がかかる面倒さをどこか欲しているからだと思います。
フィルムカメラであれば、その一瞬にシャッターを集中させ、マニュアルの車であれば、エンジン音に爽快感を覚える。
ちょっと古いものに魅力を感じるのは、人の五感を刺激する何かがあるからだと感じます。
コーヒーでいうと、手焙煎と機械焙煎の違いがそれかと思います。どちらも五感を使って、時間やその日の天候・気温、火力や豆の色、豆がシャカシャカ回る音、目や耳、体感から豆の煎りを見極める。
手焙煎はより熱さを感じ、労力がかかる分、より注意、研ぎ澄まされた感覚が必要でしょうか。
最近手網焙煎を始めて、より深く何かを知るためには、最初が肝心だと。色んなことを意識、注意して手間をかけながら物事を知っていくことが大切だと感じます。
機械をはじめ、より便利で手軽な道具を使うのは人、その使い方を単に仕事の効率化や時間の節約に使うものとして捉えていると、物事、その仕事の本質を見誤ってしまうような気がします。
また最初に多くのことを意識することで、何か失敗をしても、より早く起動修正できるようになると思います。
失敗を恐れない心の準備にも繋がるのだと思います。そんなことを感じさせる手網焙煎はすごいと感じる今日この頃でした(^^)