2020/08/10 10:42


コーヒーほど、私達の生活に影響を与えている飲み物はないかもしれない。

茶や牛乳なども私達の生活に根差しているが、コーヒーほど淹れ方や飲み方が様々で、味に変化が富んだものも少ないと思います。


そんな飲み物だからこそ、「コーヒー文化」という言葉が生まれ、世界の至るところで飲まれているのだと思います。


そんなコーヒーの栽培は、コーヒーの生育条件に適した「コーヒーベルト」という地帯になりますが、その栽培環境は標高と雨量・乾季、水捌けの良い土質が必要になります。


コーヒーに限らず、どの農作物にもそれに適した栽培環境があり、共通して土が必要になります(水耕栽培もありますが😅)。

良い土壌というと、肥沃なフカフカした土を私などは思い浮かべてしまいますが、ある方に言われたことは、「標高が高く、砂利しかない環境でしか育たない作物もある」ということ。


肥沃なフカフカした土が良いというのは、人が決めたことで、全ての作物にとって、良いということではないのだと思います。

良い環境かどうかは、育つ作物が決めるということです。砂利しかなくても、そこに雨が降り、ミネラルが豊富にあれば育つ作物もあります。


自然環境を考える時に、最も大切なことは、その土地に無理をさせないことだと思います。何らかの作物を育てるときは、その地に適した本来あるもの、あったものが何かを知った上で、新しいものを積み重ねていくことがより良いのだと思います(経済とのバランスはいくつかの視点を持つことが大切ですが)。


話が抽象的になってしまいましたが、産地によってコーヒーの味が違うのは自然なことですが、その味を通して、生産者の方や自然環境を想像してみることは、口にするものを味わう上で、大切なことだと思います。